2024年5月10日金曜日

スキル(技能)とストラテジー(方略)

 

 特別支援学級の子供たちと担任の先生方が授業を行っています。これは「生活単元学習」とよばれるものです。単元学習で大切なことは「子供たちが必要性を感じる実の場を構成する」ということです。
 スキルは一つの独立した技術のことです。例えば写真の学習なら耕運機の使い方とか野菜の植え方全般などを知るということです。これだけ学習してもきっと子供たちは「ふうん。あ,そう。」で終わってしまうと思います。
 ストラテジーはストーリーです。「野菜を育てて収穫する」というストーリーを考えたとき,結果的に耕運機を使わなければならない。植える野菜のことを調べなければならない・・・となってきます。子供たちが学ぶ必要性を感じるというわけです。こうして身についた知識は,生きていく上で必ず役に立つ考え方に直結します。体験を通しています。
 それにしても・・・学びとはいえ実に微笑ましい光景です。本校の職員は子供たちのことを真剣に,全力で想っています。学校とよばれる場所は,教師,保護者,関係機関の子供たちへの善意や愛情で成り立っている場所なのだと改めて身が引き締まる想いです。
 ここで一句「結び目のほぐれてチマキ蒸し上がる 豊田いし子」
 ※生活単元学習で「ちまき作り」もありましたので・・・。